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松戸は「一人負け」?~「バリアフリー設備を使わない松戸市民」も「当事者」である理由


この問題について、ブログで情報発信をしたり、団体を作って活動しようかと考えた時に、一つ躊躇したことがあります。

それは、「当事者とは言えない自分が率先して活動して説得力あるのだろうか。」という事です。

2年前に亡くなった父は晩年車いすを使っていたのですが、松戸駅利用時は駅員にエスカレーターを一旦止めてもらい、車いす毎昇り降りさせてもらっていましたが、今の私は必ずしもエレベーターを必要としている訳ではありません。

但し、じゃあ私がこの問題の「部外者」なのかというと、そうではありません。

この工事の根拠となっている「バリアフリー新法」には、次の条文があります。

第七条  国民は、高齢者、障害者等の自立した日常生活及び社会生活を確保することの重要性について理解を深めるとともに、これらの者の円滑な移動及び施設の利用を確保するために協力するよう努めなければならない。

第二十五条の7  市町村は、基本構想を作成しようとするときは、あらかじめ、住民、生活関連施設を利用する高齢者、障害者等その他利害関係者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。

つまり、自身や家族が直接エレベーターを利用しなくても、我々国民は決して部外者ではないという事です。

当然この問題は松戸駅周辺のまちづくりの問題でもあるということになります。駅のバリアフリー化は、その駅周辺の集客力に影響を与える話でもあります。

しかも、周辺自治体の駅は、2006年に出来た国交省の基本方針によって、どんどんバリアフリー化が進んでいます。

一覧で見ることが出来るような資料が見当たらず、手作業で手あたり次第確認したので、見落としがあるかもわかりませんが、関東地方の利用客数日平均20万人以上の駅で、改札からホームまで、エレベーターやスロープ等、駅員の介助無しに車いすで動ける経路がない駅は、地下鉄を除けば「松戸」「御茶ノ水」「中野」のみだと思われます。

(地下鉄駅の中には、その駅に通っている線の中の一部の路線だけバリアフリー化されず、全部の線を合わせると20万人以上になる、という駅はいくつかあります。)

中野と御茶ノ水は都心の駅で、そう遠くない距離に別の線の駅があったりします。(それでもかなり不便だとは思いますが。)松戸の場合は、他の駅を利用するというのはあまり現実的ではないでしょう。

しかも、松戸は他の2駅と違って、ベッドタウンにあり、「市を代表する駅」です。

つまり「松戸駅と同規模以上の首都圏ベッドタウンの駅は全てバリアフリー化している」と言ってもいいでしょう。柏も市川も船橋も津田沼も千葉も大宮も立川も川崎もみんなバリアフリー化していて、「松戸だけ一人負けの状況である」と言っても過言ではないでしょう。「バリアフリー化が街の活性化になる」と言ったレベルの話では無いと思います。

これは、松戸市民として考えないといけない大きな問題だと思い、このページを開設することにいたしました。

ページ開設いたしました。


当初2014年度予定だったJR駅構内のバリアフリー工事着工が、「2016年度下半期」着工に変わり、その「2016年度下半期」も先日の3月末で終わりました。

予定では3年ほどかかることになっていた工事ですが、駅ビル工事が後回しになったものの、実際にいつ竣工するのかはっきりとはしておりません。この件について、不安や不満の声をよく聞くのですが、実際に公の場で表明したり、情報を得たりする環境が少ないと感じたため、このページを作成することにいたしました。

内容は徐々に増やしていくつもりですので、長い目で見ていただければと思います。

よろしくお願いいたします。